弁護士として仕事をしていると、様々な困難を抱えている方に出会います。
その困難も一つではなく、複数の困難を同時に抱えている方が少なくありません。
そういった方々が、どのようにして生活の建て直しをしていくか考えていくことが必要になります。
もっとも、生活の再建、例えば、今日の寝る場所や食事、住居の設定や保証人の確保など一番大切で基本的な部分について、私がお手伝いできることはほとんどありません。
そのようなときには、仲間の皆さんと一緒に仕事をしていくことになります。
その仲間の一人が、特定非営利活動法人自立支援事業所ベトサダです。
ベトサダは、1997年から、札幌市内の路上生活者や生活困窮者の方々の自立支援事業を担ってこられました。私もご縁があって、このベトサダの理事(現在は副理事長)を仰せつかっています。
昨日(5月25日)の夜、理事会がありました。こういったNPOの理事をいくつかさせてもらっていますが、やっぱり大きな課題は財政上の問題です。
行政からの委託事業費が大きなところですが、そこだけでは足りない部分もあります。スタッフの生活を考えると一定の人件費は支払わなくてはならない。24時間365日の運営を担うにはカツカツの人員。本当に頭を悩ませます。
ベトサダは、創設者の眞鍋千賀子さんが熱心なクリスチャンであられたので、教会関係者の皆様を中心に、毎年貴重なご寄付を頂いています。自主事業で収益事業をと考えてもいるのですが、現場の支援が手一杯で新たなスタッフを雇い入れるところまでは…、というのが実情です。
どうしても、皆様のご支援のご協力を頂くことになります。クレジットカード決済によるご寄付の受付も始めています。
ベトサダの活動については、ホームページに毎月発行されているベトサダNEWSが掲載されています。お気持ちを寄せていただけると幸いです。