北海道大学と北海学園大学で教鞭を取られておられた、森啓(もり・けい)先生から、ご著書『自治体学理論の系譜』をご恵投いただきました。
私は、直接に先生の講義を受けたことはないのですが、さまざまな市民運動などの場面でご一緒したり、折々に松下圭一先生の市民自治理論やそこから導き出される憲法学上の課題などについて、意見交換をさせていただいたりしていました。
先生からお誘いを受けて、先生が主催なさっておられた北海道自治体学土曜講座でパネルディスカッションに参加したこともあります。
与えられたテーマは「現在日本は民主主義か」という、私には荷の大き過ぎるテーマで、前にこそ出ましたが、ご一緒した方々の発言にとても刺激を受けました。当時は、コロナ禍前でしたので、終わった後の懇談会でも活発に議論になっていました。
先生は、先年神奈川にお戻りになりましたが、折々メールをくださって、ご自身が学問的確立に尽力された自治体学とご自身の歩みをお届けくださってました。
今般のご著書は、その集大成で、読み始めると一気に読了でした。また、ご一緒にお話しする機会があるといいな、と思います。