今日、3月8日は、国際女性デー(International Women’s Day)です。国際婦人年であった1975年に国連が3月8日を「国際女性デー」として記念しました。「国や民族、言語、文化、経済、政治の壁に関係なく、女性が達成してきた成果を認識する日」です。
国際女性デーの始まりは、1909年にさかのぼるそうです。
今年も、様々な場所で、国際女性デーの取り組みがなされています。
なぜ、こういった日があるのかを改めて考えてみる必要があるように思います。
女性専用車両ができたときに、「男性差別」という声があったことを思い出します。この国際女性デーも「男性差別」なのでしょうか。
私は、今日に向けて、国連のアントニオ・グテーレス事務総長のビデオメッセージにある一言が、すべてを表しているように思います。
「ジェンダーの不平等は本質的には、男性優位の世界、男性優位の文化における権力の問題です。権力の構図をひっくり返さなければなりません。」
国連広報センター https://twitter.com/UNIC_Tokyo/status/1500999743417327618?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Etweet
女性が女性であるというだけで差別を受けてきたということは、男性が男性であるというだけで恩恵を受けてきたということだと思うのです。
国際女性デーは、そういった差別の中から女性が権利を勝ち取ってきたことを確認するとともに、女性だけではなく男性も我がこととして、女性差別の現状に立ち向かうことを自覚する日ではないかと思います。
先年亡くなったルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事は、自身を題材としたドキュメンタリー映画「RGB 最強の85歳」の冒頭、まっすぐ前を向いて次のように語ります。
男性の皆さん、私たちを踏みつけるその足をどけて。
RGB 最強の85歳 http://www.finefilms.co.jp/rbg/
担当する授業の中で、この映画を見るようにしています。学生さんたちも、それぞれに受け止めてくれているようです。